新型コロナウイルスによる感染者と死者は増加する一方、ワクチンや特効薬がなく、全世界は恐怖に苛まれました。もう2度とこのような惨事を発生しないよう新型コロナウイルスに対するワクチン・特効薬の開発に対する投資は、世界中で加速しています。
しかし、優れた技術をもつバイオベンチャーは過小資本のケースが多く、研究開発・試験等の膨大な資金を拠出できず、止む無く断念されるケースは後を絶ちません。
2018年4月、バイオテック業界の資金調達環境を促進するため、香港証券取引所はバイオテック関連企業に対する特例としてChapter 18Aという新規上場規制を設けました。
調査会社のDialogic社によると、香港バイオテック上場の資金調達額は世界第2位で、2018年4月発足から2019年9月までの間で、16のバイオテック上場があり、合計で535億香港ドル (7400億円)を調達しました。
Chapter 18A制度を活用すれば、Pre-Revenue(売上が無い)企業でも上場が可能です。
上場要件は以下です。
(1)総資産が15億香港ドル(208億円)以上であること
(2)最低限、中核となる医薬品、新薬、医療機器・計測器において、EMA(European Medicines Agency), FDA (Food and Drugs Administration), NMPA (National Products Administration) 等の各国の医薬品局の承認を得ていて、構想段階以上であること
(3)中核製品の研究開発が12カ月以上行われている
(4)資金調達の主な目的は、商業目的の研究開発であること
(5)上場申請時点において、過去6か月、最低限1投資家から「バイオテック企業として有意義な投資」を受けていること
(6)現在のビジネスラインを過去2年行っていること
(7)向こう12カ月運転資金とされる金額の125%の資金があること
バイオテック企業の香港上場もしくはバイオテック企業に対する投資についてご興味ありましたらお問い合わせください。