私は日本人ですが、香港の公認会計士として働いています。年間数千のビジネス文書に触れているわけですが、香港にも日本のビジネス文書で使われる印鑑や認め印(シャチハタ)みたいなものがあります。それがカンパニーチョップ(Company Chop)です。香港で働くことになれば、必ず使うカンパニーチョップについてご説明しますね!
カンパニーチョップ(Company Chop)とは会社印鑑の意味
カンパニーチョップ(Company Chop)はいわゆる会社印鑑になり、香港で一般的な会社印は
- 丸形印
- 角型印
- 鋼印(コモンシール)
の3種になり、会計事務所や香港進出コンサルティング会社の法人設立サービスを利用すると作成サービスが含まれていることが多いです。法的に求められているものではないですが、香港の慣習として広く文書に使われます。
丸形印
丸形印は、受領印など認印程度に使用されることが多く、角型印に比べ手軽に使われています。
角型印
角型印は、空欄部分に署名を行うことができます。署名と会社印が一体になっているため、契約書などの正式な書類に使用されることが多い印鑑です。また銀行への署名登録の際にも、署名ととも角型印を併せて登録することもできます。
鋼印(コモンシール)
鋼印(コモンシール)は、不動産賃貸契約などの重要契約書や公的書類などに使用されていましたが、2014年3月3日施行の会社条例ではコモンシール使用の規定が廃止され、署名のみにより契約の効力が発効されることになりましたが、引き続き使用されている印鑑になります。
カンパニーチョップ(Company Chop)は香港のどこで購入できるの?
文華里(マンワーレイ)には小さな印鑑屋が集まっています。
ションワン(上環)にある印鑑ストリート「正式名:文華里(マンワーレイ)」や 皇后大道中(Queen’s Road Central)と徳輔道中 (Des Vouex Road Central)を結ぶ細い路地には、印鑑作成を請け負う店舗が多数並んでおり、①丸形印②角型印でしたら1個HKD100程度で最長でも2~3日で作成可能です。