会計・税務

香港のCompany Registration(会社登録)の取得と更新【手続き公開します】

Company Registrationって何だろう?

誰が申告しないといけないんだろう?そもそもどんな申請手続なんだろうか?お金はいくらかかるんだろう?

どんなフォームなんだろう?どうやって使うの?

書いている私は香港公認会計士として10年以上の経験があります。Company Registrationは香港独自のシステムで、日本から駐在で来た人や香港で会社設立した人から必ず聞かれるポイントでもあります。今日はわかりやすくまとめました。

Company Registration(正式名はBusiness Registrationといいます)はInland Revenue Department(略称IRD=香港税務局)が所管する登録証になり、香港でビジネスを行う場合には、会社設立地、事業形態(法人、個人、パートナーシップ)に関わらず、業務開始の1か月以内に申請し、毎年更新する必要があります。

Company Registration(正式名:Business Registration)とは?

Business RegistrationとはIRDが所管する登録証になり、下記の要件にあてはまる場合は業務開始の1か月以内に申請し、毎年更新する必要があります。

  • 所得の稼得を目的とした、いかなる形の商行為、技能や専門性の提供
  • 施設やサービスをメンバーに提供するいかなる形のクラブ
  • 業務の有無に関わらず、香港会社条例に基づいて設立された香港会社、もしくは香港に住所を置く香港外設立の会社
  • 香港での住所の有無に関わらず、香港に駐在員事務所を有する、もしくは香港に不動産を有する香港外設立の会社

香港でお金を稼ぐための組織はすべて当てはまるということですね。

ちなみに香港でビジネスを有さないといったケースやビジネスを開始していない場合にはIRDは申請を受け付けませんので注意が必要です。

申請に必要な書式については、taxbro@ird.gov.hk へメールもしくは2824-1482へファックスすることで入手可能です。
また、 Business Registration Office at 4/F of Revenue Tower, Wan Chaiにて直接入手できます。

以下のアドレスに、見本が提供されているので、事前に確認することをお薦め致します。
https://www.ird.gov.hk/eng/tax/bre_abr.htm#a7

下の表は各ビジネス主体によって、申請時に必要とされるフォームと証明書類のまとめです。

ビジネス主体 証明書類 申請書類
個人 香港居住者:香港IDカード
香港非居住者:パスポート
Form 1(a)
法人 会社設立地の政府が発行する設立証明書
(注)英語もしくは中国語でない場合は翻訳要
Form 1(b)
パートナーシップ 香港居住者:パートナー全員の香港IDカード
香港非居住者:パートナー全員のパスポート
Form 1(c)
複数の個人の協働ビジネス 香港居住者:リーダーの香港IDカード
香港非居住者:リーダーのパスポート
Form 1(c)
支店 なし Form 1(d)

Company Registrationの実務を説明

Company Registrationの提出先であるRevenue Tower(税務大楼)はMTR湾仔駅A出口から歩道橋を使ってアクセスできる

 

ビジネスを登録する際には、まずビジネスの名称を決める必要があり、以下の3パターンでの登録が可能です。

  • 中国語のみ
  • 英語のみ
  • 中国語及び英語

その他、以下のような名称は否認される点にも留意が必要です。

  • 有限責任会社でもないにも関わらず、有限責任会社を連想させる名称
  • 有限責任会社であるにも関わらず、その他の形態を連想させる名称
  • 政府機関やその他公共団体を連想させる名称
  • 公共にふさわしくない名称

Company Registrationは物理的申請(ハードコピー)もしくは電子的申請(ソフトコピー)によって申請ができます。

ハードコピーの場合は規定フォームに必要事項を記入し、Business Registration Office at 4/F Revenue Tower, 5 Gloucester Road, Wan Chai, Hong Kongに持参もしくは、P.O. Box 29015, Gloucester Road Post Office, Hong Kongに郵送します。

ソフトコピーの申請にはe-Taxというオンライン税務申告への登録が必要になるため、通常設立時は持参もしくは郵送という手段が一般的です。申請費用は登録料:香港ドル(HKD)2,000と手数料HKD250の合計HKD2,250になります。

またCompany Registrationの適時申請を怠った場合には、最高HKD5,000の罰金と最大1年以下の禁固刑を科される可能性がありますので留意が必要です。

Company Registrationの発行までの時間

申請 標準発行時間
Business Registration Office at 4/F, Revenue Tower, Wan Chaiへ持参
有効な申請後30分
郵送もしくはe-Tax 有効な申請後2営業日

Company Registrationは掲示の必要あり

実際のBusiness Registration

発行されたCompany Registration(Business Registrationという名前の証書になります)は登録住所の人目につくところに掲示されなくてはなりません。

このルールはかなりしっかり執行されており、小売業や飲食業といった消費者向けビジネスを行っている場合は特に厳しく、担当官が抜き打ち検査にやってきたという話をよく耳にします。

違反している場合、最高HKD5,000の罰金と最大1年以下の禁固刑を科される可能性がありますので留意が必要です。その他、小売業・飲食店のように香港内に複数店舗がある場合は、各店舗ごとのBusiness Registrationが必要をなりますので、多くの店舗を有する場合、費用も決して安いものではありません。またBusiness Registrationには3年登録制度もあり、1年毎の更新に比べその登録費用も割安になり、登録料:HKD5,200と手数料HKD750の合計HKD5,950となります。

Company Registrationの申請自体は難しいものではありません。上記の手続きを経れば一般の方でもできます。会計事務所やコンサルティング会社にはこういった進出支援をまとめてパッケージにして提供する会社もあるので、そういった会社に相談しても良いと思います。情報提供が必要でしたらお問い合わせ下さい